健康診断の封筒を開けるときって、いつもより少しだけ、呼吸が浅くなる気がします。
今年は大丈夫なはずだと思っていました。
でも、そういうときに限って、ちょっと刺さる結果が待っているんですよね。
痩せたはずなのに、なぜE判定?
少し前から、ウォーキングと食事改善を意識していました。
夜の炭水化物を控えめにしたり、揚げ物をなるべく避けたり。
結果として、体重もウエストも前年より明確に減少。
健康診断の直前には「これなら大丈夫だろう」と、ちょっとした安心感すらありました。
それだけに、診断結果を見たときの衝撃は大きかったです。
まさかの“E判定”。
原因は「LDLコレステロール」──いわゆる“悪玉”と呼ばれるやつ。

え、E?…いや、痩せたのに?って、ちょっと待ってくれ…
見た目の数値は改善しているのに、内側の数値が悪化している。
これって、ちょっと怖いですよね。
全体のバランスが崩れているわけではなく、LDLだけが飛び抜けていたのもまた、謎のショック。
ひとつだけ、ポツンと取り残された“要再検査”の赤字が、やけに目に焼きつきました。
体重が落ちた分、体も心も軽くなった気でいたけれど、内側ではむしろ“別のフェーズ”に突入していたのかもしれない──
そんな気づきを突きつけられたようでした。
LDHはわかる。でもLDLって何?
LDHといえば、EXILEを擁する芸能事務所の名前。
あるいは乳酸脱水素酵素(Lactate Dehydrogenase)──運動と関係する検査項目として知っている人も多いはず。
でも今回、問題だったのは「LDLコレステロール」。
言葉はなんとなく聞いたことがあっても、自分の体に関係する数値として意識したのはこれが初めてでした。



LDHなら聞いたことあるけど…L“D”L?なんやその悪役感ある略称は…
LDLは通称“悪玉コレステロール”と呼ばれ、血管の壁に蓄積しやすい性質を持つ脂質。
これが増えすぎると、動脈硬化のリスクが高まり、将来的な心疾患や脳卒中にもつながると言われています。
いわば、血管の“詰まりやすさ”を測るひとつの指標。
しかも、年齢とともに自然と増えやすくなるという厄介な特性まである。
「多少痩せたから大丈夫」では済まない、じわりと忍び寄る“見えない生活習慣病”の入り口。
「とんかつが好きなだけなのに…」
そんな小さな罪悪感が、静かに数字として現れていたのかもしれません。
「とんかつが好きなだけなのに…」という切なさ
正直な話、大きな暴飲暴食はしていないんです。
飲み会も減ったし、夜中のラーメンも行かない。
健康意識はあるほうだと思っていました。
…けれど、とんかつだけはやめられなかった。
そこまで頻繁じゃないけど、「自分へのご褒美」で選ぶものが、だいたい脂質寄り。
揚げ物、特にとんかつは、週末の“ちょっとした贅沢”として無意識に定着していました。



月に何回かやん…そんな目で見るなよ、LDL…
それを“罪悪感なく”楽しんでいた自分もいて、だからこそE判定を見たときに感じたのは、驚きよりも、なんとも言えない切なさでした。
体重や見た目には出てこないけど、内側では着実に“蓄積”していたものがあった。
それが、数値というかたちで静かに現れただけ──
「ただとんかつが好きなだけなのに」という気持ちが、ひどくやるせなく感じた瞬間でした。
もはや“加齢”は、言い訳ではなく前提
E判定を突きつけられて真っ先に思ったのは、「なぜ?」という疑問。
食事も運動も、多少なり気を使っていたつもりでした。
なのに、去年より結果は悪い──それが現実。
ここで気づいたのは、「同じ努力じゃ、もはや現状維持にもならない」ということ。
若い頃なら多少食べても、多少動けばリセットできた。けれど、今は違う。
👻 もこもこ吹き出し(あらびき)



“老い”ってさ、静かにでも確実に、帳尻を合わせにくるよね…
そう、これは“加齢”の話なんだと思います。
言い訳でも後ろ向きな意味でもなく、ただ事実として受け止めるべきフェーズに来たということ。
数値が悪かった=自分の努力が足りない、ではない。
むしろ、“年齢を重ねる”という当たり前の変化をどう受け止めて、今後の生活にどう反映させていくか。
その意識が、次の1年の結果を変える第一歩になるはずです。
ゆるくても、“気づいた今”がスタートライン
今回のE判定は、たしかにショックでした。
でも、だからこそ「今、気づけてよかった」とも思っています。
まだ何も大きく壊れてない今だからこそ、生活を少しずつ整えていける。
👻 もこもこ吹き出し(あらびき)



変えるなら、“今”がいちばん早い未来なんだよね。
コレステロールは、急に改善されるものではありません。
でも意識を変えることは、いつでもできる。
体との付き合い方を“今の自分”にアップデートしていく、ちょっとした再起動みたいなものです。
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